工房紹介

  • 「ささやき窯 楽友」
    オープンして4年目に入りました。 大井川流域の木材を使った、まだ木の香漂う工房です。ちょっと洒落た庭やログハウスの「ほっと一息ルーム」は、工房を訪れる人の癒しの場でもあります。 オープン当初から多くの方が体験陶芸に来てくださっています。  「体験陶芸」「教室入会者」募集中です。どうぞお気軽にお問い合わせ下さい。    春休み・夏休みなどの長期休暇には、「子供体験陶芸教室」も開講します。詳しくはホームページをご覧ください。

結婚式で両親にプレゼント

  • 結婚式で手作りの器を両親にプレゼントしませんか。 結婚前に二人がする最初の共同作業です。両親への感謝の気持ちがいっぱい詰まった器が出来上がると思います。このブログ内のカテゴリー「結婚式:父母に贈り物を手作りで」をご覧ください。

2012年1月30日 (月)

辛い思いを抱える君へ

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 久しぶりに、ほんとうにひさしぶりにこの歌を聴いた。由紀さおりさんが歌うカバー曲『私もあなたと泣いていい?』は、私にとって思い出深い歌である。妻と知り合った若いころ、ギターを爪弾きながら、この歌をよく歌って聞かせたものだ。彼女の背負ってきた深い悲しみと辛さへの共感と慰めの気持ちからだった。この曲を久しぶりに聴かせてくれたのは、心の痛みを振り払い乗り越えようとしている若者だった。

 明るい歌詞ではない。こころ沈みゆく気分になるが、優しさと共感の思いや包容力がある。不思議と慰められるのだ。                                         

  作詞・作曲は三沢郷さんという方である。若者と、そして彼と共に何年間かを歩んできたもう一人の若者のために歌詞を引用させていただき、二人に私が歌ってあげたい。

      悩んでる あなたのことが  なぜか 私にわかるの

      苦しんで 苦しみぬいて   生きてきた あなたなのね

      血の涙 流して泣いた    人間的な姿が

      私には人ごとだとは  どうしても思えないの

         私もあなたと 泣いていい?

     泣くことが この場限りの  慰めにすぎなくても

     傷ついた今のあなたに   それだけでいいじゃないの

     どこまでも訪ねて歩く 人間の遠い道を

     いつからか 知らないうちに みんな歩いているのね

    

     淋しさとかがやかしさの 涙ぐましいこの世が

     私には しゃにむに生きるかいのある人生 

        私もあなたと 泣いていい?

     お互いが 今日と明日を 並んで生きてゆくこと

     それだけが 今の私のせいいっぱいの姿よ

        私もあなたと 泣いていい?

     泣くことが ただ泣くことで  それだけでしかなくても 

     傷ついた今のあなたに それだけでいいじゃないの

        私もあなたと 泣いていい?

 

 ふたりよ、互いの進む道をどこまでも訪ねて歩け

 しゃにむに生きる甲斐がある人生を

 今日と明日のために生きていけ!                                                        

 

2012年1月29日 (日)

ねんごろに扱ってあげよう

Dsc_0475Dsc_0103  27年前、夏のボーナスをはたいて手に入れたギターは、私にかわいがられることが少なくなった。それでも時々弾きたくなってケースから取り出す。もちろん指がかつてのようにスムーズに動かないが、それなりの音色を発してくれる。

 弦を取り換えたのはいつだったろう。4弦がプツリと切れてしDsc_0076 まった。数年間張りっぱなしの弦かもしれない。社会人の音楽サークル(島田マンドリンアンサンブル)に所属していた頃は演奏会で10年間以上も活躍してくれたギターである。ねん ごろに扱ってあげなければ彼の労が報われない。

 夕食後2時間ほど爪弾いた。ギター君は喜んでくれた。「へたくそな弾き方だなあ。でも触ってくれてありがとな!」と言いながら。

ギターをDsc_0078 保管する役割を果たしてきたギターケースは取っ手が壊れてしまったが、この先まだまだギターを優しく包んでくれるだろう。ケース君にも感謝である。

私の宝

 誕生日会の定番は何と言ってもケーキだろう。日頃見られないちょっと豪勢な料理も付き物だ。そして楽しみなプレゼント。ハッピーバースデイの歌なども響きわたると、一層誕生パーティーらしくなる。

 小学生のころを思い出す。終戦から7年、つまり私が小学1年生の時には家で誕生日会をしてもらった記憶がない。鮮明に残っているのは、小学4年の時のものだ。友達を数人家に招き、誕生日会をやった。母が作ってくれた料理はカレーライスだった。黄色いカレーの中には細長い白いものが混じっていた。ラード(脂身)である。肉は見当たらなかった。でも、友達は皆おいし~い、と言って食べてくれた。ケーキなどあろうはずがなかった。そんな貧しい時代でも、家に友を招き誕生日を祝福してくれた両親の愛情を感じたものだ。

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 Dsc02222 今や、孫から祝福される年齢になった。小学5年の孫がリーダーになっていろいろと工夫した誕生日会を開いてくれる。台本まで用意して、4人の孫がそれぞれ分担して会を進めていく。プレゼントは“幸せこいこい券 1億円”などである。アイデアがおもしろい、可愛らしい、嬉しい。

 つい先日は電話で誕生日のメッセージがあった。電話から「イッセーノーデー」と叫んだあと、二人の孫娘が声をそろえて「お誕生日おめでとう!」と大きな声で言った。後で、母親から、「何度も練習していたよ。クラッカーを鳴らすつもりだったらしいけDsc02224れど、一つしかなかったので、誰が電話口でクラッカーを鳴らすのかということで喧嘩しちゃったからできなかったんだよ。」と聞かされた。

 どんなプレゼントよりも嬉しい、孫からの祝福エピソードでだった。

 毎年もらう孫からのプレゼントや、一所懸命に書いてくれた台本など、そうたやすく捨てることができない。私の宝である。

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2012年1月28日 (土)

よろしくお願いします

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Dsc_0049_2 Dsc_0051   「○○です。よろしくね。」

「○▽です。よろしくお願いします。」

午後の部。教室に集ったのはそれぞれが初顔合わせである。

笑顔で名を言い合って作陶に入った。

 Hさんは、長い時間かけて作っている天神様の仕上げをしている。Mさんはビアカップの削りの後、紐作りの練習だ。Sさんは花瓶Dsc_0055 の削りと、やはり紐作りで飯茶碗作りの練習をした。

                                                           

 飛び込みで体験陶芸にやってきたお二人は湯呑碗作り。

熱心に、楽しげに、そしてちょっぴり緊張しながらの粘土遊びである。

体験陶芸をしたお二人、「楽しかった~!」と。

嬉しい一言である。

2012年1月26日 (木)

歴史ある神社で

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Dsc_0055Dsc_0043 小長井城跡が大井川上流、川根本町にある。武田信玄が駿河侵攻をした16世紀後半、武田氏によって築かれたらしい。城の範囲は、東西200m、南北200メートルほどの小さな城である。山深い地域でありながら、かつては甲斐と駿河・遠江をつなぐ交通の要衝であり、小長井城はその3地域を結ぶ境界にあった。

Dsc_0051  現在は往時の遺構は見る影もないが、本丸跡には神社が建っている。徳谷神社である。無人の社だ。小長井城は「天王山城」とも呼ばれるが、それは、この地に天王社、つまり神社が城内にあったためで、宗教的な信仰の場として地域の人々の崇敬を集めていた。徳谷天王社は18世紀中頃に建立されたと言われるが、築城当時には建てられていたらしい。

 中世の城跡に建つ歴史ある神社、徳谷神社は私にとって深いかかわりがある。次女がこの地に嫁いだとき、徳谷神社で式を挙げたのが最初の関わりだった。無人の神社を護る神官は嫁ぎ先の義父と夫君だ。娘の式を執り行ったのは義父と私(神主の衣装をまとって)、緋袴をつけた巫女は双方の母親だった。娘や息子の結婚式を両親が執り行うという、極めて珍しいやり方だった。頑固一徹のおじいさんがポツリとこぼした言葉がすべてを物語っていた。「これこそ本当の結婚式だ。」

 こうした新しい形の結婚式を、私たち夫婦はよく若いカップルに話し聞かせた。その後も2組の新婚さんがこの神社で式を挙げた。そして、近々、4組目のカップルがここからスタートする。今回も双方の母親が巫女を務める予定だ。ごく近しい縁者だけの参列者という点も良い。義理参列者はいない。深い祝福の思いが充満した式となる。新郎新婦はその思いをひしと感じる。

2012年1月25日 (水)

家具作りをする若者

 スペースデザインの仕事から家具作りに転進した若者がいる。彼は美大を卒業後、大阪で就職したが、数年後、一念発起。家具職人を目指す若者が集まる学校で家具作りのノウハウを1年間学んだ。現在は家具の本場、静岡市内の小さな家具工場で働いている。

 工場では決められた家具を作ることに専念しなければならない。仕事を終えると、知り合いの家具職人の工房を借り、技を磨くのに余念がない。展示会の機会には積極的に自作品を出展する。そのうちに作ってほしいという人が現れ、いくつかの注文品も作り始めた。いずれ自分の工房を持ちたいと、その準備にも取り掛かっている。

 家具職人として独り立ちし、それなりの収入を得るのは容易なことではない。私がやっている陶芸と同じである。しかし、彼は思う。前職では毎日がサービス残業の繰り返し。仕事は楽しい。収入も安定している。が、じっくりと己と向き合う時間がない。アパートと職場の往復だけの無機質な日々。今は違う。収入は減ったが、時間がある。何よりも創造する喜びがある。生きている実感がある、と。                                

                                                      

 つい最近、心痛む出来事があったが、それを乗り越えるだけの気力と前向きな心が出てきた。彼は、ゆっくりだが自分のために、人間として生きるために前進し始めた。           

                                                           

 下記の写真は、彼が卒業制作展に出品したサイドボードである。これは今、“ささやき窯”のギャラリーでその役割を担っている。

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 ささやき窯工房の休憩コーナーに彼が作った椅子を1脚置いてある。これには作陶を終えた生徒さんたちが座ることが多い。すわり心地がとても良いと、好評価の椅子である。

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 和室に据えたソファーはなかなかの大作だ。

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彼が目指すのは無垢材を使用した家具である。木のぬくもり、癒し効果、耐久性。それらをすっきりとしたフォルムに凝縮させた家具にしてユーザーにお届けしたいと考えているようだ。

2012年1月23日 (月)

ううん、男ってやつは・・・

 昨日の日曜日、和服に身を包んだご婦人5人と「初釜会」に行ってきた。今回で2回目である。

 Dsc02195 茶のけいこを始めて2年が経つ。とはいえ、昨年は、ほぼ1年近く通うことができなかった。正座ができなかったからだ。昨年2月、右足踵を骨折。術後10ケ月目になんとか正座が出来るようになり、今回の初釜会に向けて薄茶と、濃茶の茶席への入り方や菓子や茶の受け方などの作法を再度教えていただいた。一緒に稽古に行っていた妻は、私が休んでいる間に、茶の点て方の稽古に入っていた。一歩先を越されてしまった。稽古の日になると、出かける直前まで別室にこもって点前の練習をする妻。正座ができないことをいいことに、全く関心を示さない私だったが、やはり茶会に参加するとなると意気込んで稽古しなければと、張り切った。

 Dsc02216 しかし、どうもこの年になると覚えが悪い。何度稽古を積んでもスムーズな動作が出来ない。不十分なまま表千家の茶会に参加した。「ま、こんなもんか。恥をかいてこようかな。」そんないい加減な心持だった。茶会では案の定だった私。

                                      

 茶会会場を埋めたのは和服姿のご婦人ばかり。男性は私を含め数人程度しか見当たらない。

Dsc02204  日本の伝統文化を裾野で守っているのは女性なのだ。嗚呼、世の男性諸氏よ、それでいいのかい・・・、なんて思ってはみ たものの、茶の湯の頂点に立つ者は男だった。料理でも同じことが言える。家庭の厨房で料理に腕を振るっているのは圧倒的に女性だが、名の知れた料理人は男がほとんどだ。ううん・・・。男ってやつはどうも良いとこどりをする生き物らしい。ってことを思いながら和服姿の女性にはさまれ、まんざらでもない表情をし続けた私だった。

2012年1月21日 (土)

工房の空気を和ませた幼稚園児

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 4歳の幼稚園児、Aちゃんはとてもしっかりものです。祖母のTさんがご自分の作品を削って いる間、小さめのコップを黙々と作りました。私や妻が手ほどきをしながらでしたが、理解力も良く、手指の動かし方も上手だったので、良い形のコップが出来上がりました。

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よほど粘土の感触が良かったのでしょう。「とても気持ちいい。」と言って微笑んでくれました。初めて見る大人と一緒の作業テーブルでやったせいもあり、疲れたようで、自分の口からそのことをはっきりと伝えてくれました。

 祖母と孫が並んで陶芸をしている姿は微笑ましい。工房内には、ほんわかとした空気が終始流れていました。

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2012年1月20日 (金)

きのうも今日も

 きのう、きょう、立て続けに訪問客や電話での体験申し込みなどがあった。

「ささやき窯 楽友」のホームページのコピーを片手に訪ねてくれた、介護の仕事をしているというご婦人が一人でやってきたのは昨日だった。子供も大きくなったし、ろそろ自分の時間を楽しみたい。できたら陶芸を、と思って見学に来てくれたのだった。彼女は来月からここに通いたいといって帰っていった。                                            

                                                          

 きょうは、4人の年配のご婦人が訪ねてきた。陶芸の経験があるが、もっと基礎から教わりたいという。当教室での指導方法などを話してあげるととても興味を示し、一人のご婦人はぜひ通いたいと言っていた。                                            

                                                           

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Dsc_0046 午後、体験陶芸申し込みの電話がかかってきた。突然だったので昼食もそこそこにして、準備に取り掛かろうとしたところに2人のご婦人が早々とやってきた。以前、展示会の時に来てくれたお二人だった。陶芸をやってみたいと再訪してくれたことが嬉しかった。               

                                                           

 Dsc_0048 お二人はとても器用だ。手ろくろで作ると、電動ろくろのように芯が簡単に出ないことが多いが、作った湯呑み碗2個ともしっかりと中心が出ていた。まるで電動ろくろで作ったようだった。

ややでこぼこな口縁を針で平らに切り落としたり、なめし皮で口縁を滑らかにするのも緊張を要する難しい作業だが、お二人はドキドキしながらも楽しそうにやってくれた。

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2012年1月19日 (木)

若さを保つ

 「2階にモノを取りに行ったはいいけれど、はて、何を取りに来たんだろう、って、そういうときがよくあるんだよね。」

「そうそう、わたしも。」

60代ばかりの生徒さんが集まって陶芸をやっていたときの会話である。            

                                                       

「ねえ、あれ取ってくれない。」

「うん、これね。」

 あれ、これ、それ、とモノの名称がとっさに出てこないがための言い回しも、よく飛び交う。                                                

                                                       

 孫がいる年代になったわたしも、しごく納得することばかりで、いつも苦笑している。                                               

                                                       

 年配者の中に、20代、30代の、時には10代の生徒さんが交じると、工房の空気がちょっと違ってくる。年配者が若返って見えるのだ。

「若いエキスを吸い取っちゃおうかな。」

今日、午後の部、60代の女性がそう言いいながら粘土をこねていた。             

老若一緒に粘土で遊ぶ。老いていく者にとって若い気分を保つ格好の時間である。

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