器(うつわ)展を開催します
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「みんなのってるかい?!」なる名称の新聞をいただいた。大きさはB4である。今時珍しい手書きの新聞だ。適度な大きさ、ややゴシック調のとても読みやすい字体で書かれている。
トップ記事は「開港おめでとう 富士山静岡空港」。初年度から赤字が予想される空港だ。そんな点を憂いながらも、飛行機が大好きだと書き、上空を見上げ飛び立つ飛行機を追う。まるで少女が書いたかのような文面で、私は思わずほほえんだ。
この新聞は、たまたまお茶をこの女性から買ったことが機で、お礼の手紙に同封されていたものである。
体調を崩して長い間新聞を書くのを休んでいたという。しかし、友人に助けられ、「人と人とのつながりがどんなに尊いものか、改めて考えた時、この絆を大切にしなければと思って」新聞を復活させたのだと、手紙文にあった。
そして、「ひとり、ひとりに宛てて、お手紙のつもりで」書いているという。
私はこうして日々の想いをブログ上で不特定の人を対象に書いているが、彼女は、自身とつながり有る「ひとり、ひとり」に心を込めて書いている。書くときの想いの深さは言わずもがなである。
そうした素晴らしい新聞を書いている女性、Mさんは50歳とか。5日の日曜日に改めてお会いした時、私は長い黒髪に思わず見入ってしまった。端正な顔立ちをより引き立たせていたからだ。私は与謝野晶子の短歌(『その子二十歳』)を思い出しながら見つめた。
ご本人から了解をいただいたので、新聞「みんなのってるかい?!」の写真を紹介したい。
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昨日7月5日は、「ささやき窯 楽友」がオープンしてちょうど1年になった記念すべき日でした。その日の午後、4人の生徒さんが賑やかに作陶していた時、花束が届きました。1昨年、共に陶芸の修業をした仲間からの贈り物でした。彼も私と同様50代で前職を投げ捨てて陶芸家の道に踏み込んだ男です。彼は長年陶器の町、6古窯の一つである愛知県瀬戸市の大きな陶器工場でデザインを担当していた、私よりはるかに陶器に関してはプロフェッショナルな人でした。彼にはいつも教わることが多く、私は彼を頼りにしていましたし尊敬もしていました。彼は瀬戸市で工房を構え、大きな陶芸教室の講師のアルバイトをしながら細々と、豊かに暮らしています。
花束の中に手紙が添えられていました。あった、あった。またいつもの彼の口癖が。この言葉に触れると、私はホットしました。元気が出ました。やる気も湧きました。久しぶりに心を揺さぶられる彼からの嬉しいメッセージです。
手紙の最後にこう書かれていたました。
「村松さんも体に気をつけて、ゆっくり急いで、頑張らずに頑張りましょう。」
贈られた花に庭のヤツデを添えて花瓶に挿しました
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今日も「ささやき窯 楽友」は賑わいました。作陶を楽しんだ皆さんの様子をちょっと記しておきます。
午前の部は4人の生徒さんが陶芸を楽しみました。小学2年のAちゃんは、前回祖父母にプレゼントするのだと飯茶碗を作りましたが、今回はコーヒーカップ作りに挑戦していました。
最近入会したばかりのMさんは小学校の教員です。3回目の今日も、径10ミリ、長さ30センチのヒモを15本作り、それを積み上げて筒形を作る練習をしました。高さ約18センチまで積み上げ、少しずつ引き伸ばして厚さを均一にするのですが、前回より格段に上達しました。流石です。
技術者のKさんは急須作りです。前回ヒモ作りの技法で急須本体と蓋を作ったのですが、今日はその削りを時間をかけてやっていました。最後に取っ手と注ぎ口を付けて完成です。いつも丁寧で細部にも気を配る作りをするKさんならではの出来栄えでした。
高校の教師をしているHさんは、現在電動ろくろに取り組んでいます。目指すは高さ14センチほど、口縁がラッパ状になったビアカップを完成させることです。今年の夏は自作のカップでビールを飲むのだと、学校でも放課後美術室にあるろくろで練習を積んでいる熱心なKさんです。今日はいよいよ本番。6個のビアカップを挽き上げげました。
午後の部も4人が制作に励みました。「ケーキ食べたいな」というユニークなメールアドレスを持つYさんとその友人Sさんは、黒御影土という黒い粘土で、S字形の剣山を作りました。次回はそれを入れる花器を作るのだと張り切っています。
Hさんは前回初めて象嵌(ぞうがん)をやりました。径21センチの皿を作り、皿の中心から渦巻き状の彫りを入れ、その溝に黄色土を埋め込みました。今日はかきヘラなどを使って余分な黄色土を取り除き、黄色の渦巻き線を浮き出させる作業をしていました。
いつもHさんと一緒にくるDちゃんは、23歳の青年です。今日は時計を完成させました。焼き上がった厚さ5ミリの長方形の本体に時計針などを取り付け、乾電池を入れると秒針が動き始めました。Dちゃんは目をきらきら輝かせ、「オー、やったぁ~!」とガッツポーズです。
工房内は今日一日、笑顔と笑い声、愉快なおしゃべり、そしてBGMが交錯した賑やかで楽しい雰囲気に満ちていました。
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この作品(やや大きめの飯茶碗:天目釉)は、体験陶芸教室に来てくれた若き女性、Sさんのものです。電動ろくろを駆使して作りました。彼女は美大で陶芸を専攻していただけあって見事なろくろさばきでした。大学卒業後しばらく陶芸から離れていたので、久しぶりにやってみたいと思い立ち、インターネットで「ささやき窯 楽友」を見つけて来てくれたのでした。
下記の作品(湯呑み碗:天目釉)はSさんと同じ職場で働いている、これまた若き女性、Mさんのものです。
初心者でしたが、彼女のろくろの腕前もたいしたものでした。
1月後、完成した作品を引き取りに来てくれた折り、今度は手びねりでSさんは直方体の脚付き植木鉢を、Mさんはハート形の皿を作りました。集中して、でも楽しげにおしゃべりしながらの作陶でした。
帰り際、「ここに来ると何故か癒されます。」と、彼女達は今度来るときには陶芸教室の生徒として入会したいとおっしゃってくれました。
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散髪屋、理髪店、髪結床、床屋、いろいろ呼び名がある。私は「床屋」と言う事が多い。小学生の頃は、今は亡き父によく散髪してもらっていた。父は庭に椅子を持ち出し、そこに座らせ、風呂敷を首から巻き付けた。私が散髪嫌いになったのには訳がある。どこで手に入れたのか知らないけれど、外見だけはぴかぴか光ったバリカンやはさみの切れ味は最低だった。しょっちゅう髪の毛がバリカンにからみつくものだから、私は悲鳴を上げっぱなしだった。
今日、理髪店で頭髪をすっきりさせてきた。髪が伸びすぎて、額や首筋にまとわりつくまで散髪する決断が下せないでいた相変わらずの私である。
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もう2番茶の刈り取りは終わった頃でしょうか。機械で刈り取られ傷ついた茶の木は、降り続く雨と茶園を覆い尽くす霧で癒されているように見えます。
「茶」についてこんな話を聞いたことがあります。随分前にラジオで聞いただけなので確たることでないのですが・・・。なぜか、窯場の窓から霧に煙る茶園を眺めていたらふと思い出したものですから書くことにしました。
長野県飯田市には「茶飲みカカア」という、へんてこりんな言葉があったそうです。あっちに行っては、こっちに来てはおしゃべりばかりする母さん、つまり、茶を飲むことにかこつけて仕事をさぼる母さんのことだそうです。また、「大茶を飲む」(お茶をガバガバ飲むこと)ような女房とは離婚せよ、などという言葉もあるそうな。「茶」に関して、あまりいいふうには使われなかった時期もあったのでしょうね。もちろん結納時に茶壺に安い茶を入れて贈るということも地域によっては行われていたようです。良い茶よりも「出ずらい」ので、嫁ぎ先に根づいてほしいという思いが込められていたのでしょう。
さて、今日紹介する作品の作者は仲良し嫁姑のお二人です。お二人は相良から毎週土曜日に通ってきます。姑であるKさんはとても褒め上手。いつも嫁のYさんが作っている作品を見ては、「上手!ほんとうにYちゃんはうまいよね!」と褒めちぎります。でも少しも嫌みが無く、心底から言っているのです。そして、自分の事はと言うと、「わたしまったくダメ女だもんでね・・・」と自分を卑下している。笑顔で、でも真顔で。Yさんはニコニコしながら聞いています。Yさんは、南アルプスの山小屋でアルバイトをしたことがある、非常に活発で行動的な女性です。今、彼女のお腹には新しい命が入っています。妊娠直後、3ヶ月ほど教室に来ることが出来ませんでしたが、再び義理のお母さん、Kさんと仲良く再開しました。そんなお二人の作品です。
Yさんの作った箸置きと小鉢
Kさんのビアカップと八角小皿
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「皆さんいいもの作ってます その1」(6月21日)に紹介した、最年少会員のAちゃんが作った"きのこ型ランプシェード"の写真を再度載せたいと思います。今度はランプを点した写真です。壁面に反射した光もかわいいですね。
38㎝×14㎝の大きな長方皿に同型の小皿を7枚作ったのは、御前崎市から通っているSさんです。茶農家の主婦で、茶の摘取りの忙しい時でも、合間を見ては作陶を楽しんでくれています。今まで彼女が作ったほとんどの器には絵が入っています。この皿にも海碧呉須(かいへきごす)でブルーの絵柄を描き込みました。長方の大皿にはどんな料理が盛られるのでしょうか。
やはり御前崎市のKさんは、いつも仲良しのSさんと一緒に来ているご婦人です。紹介する作品は、石膏型に押しつけて作った直径18㎝ほどの中鉢と小さめの片口です。彼女は最近永年勤めた会社を定年退職した後、スイミングで体を鍛えたり旅行に行ったり、陶芸をやったりと、なかなか悠々自適の暮らしをしているようです。Kさんの作品にも、よく絵が入ります。今回も鉄絵を描いています。
Sさんの皿
Kさんの中鉢・片口
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瀬戸市に行っていました。私が陶芸の基礎を学んだ愛知県立瀬戸窯業高等技術専門校の仲間の1組が結婚したので、その祝いを兼ねた「飲み会」があったからです。30人の同級生の内16名が集まりました。高知県から夜行バスで駆けつけた仲間もいました。20~30代の若い仲間のほとんどは陶芸家を目指し、高名な陶芸家の弟子になったり、製陶工場で働いたり、陶芸教室の講師をしたりして細々と、でも夢と希望を持って日々過ごしていることが、彼らの会話から見て取れました。この上ない薄給で暮らす仲間が多いので、今回も会費は3000円ポッキリ。それでも午後7時から12時近くまで、途中で飲食物がなくなってしまっても互いにおしゃべりに夢中でした。私からすれば子どものような年齢の彼らから「ヒロさん、ヒロさん」と呼ばれるので、私も皆と同年齢のような気分になって話し込んでしまいました。
生徒作品紹介「その6」の今回は、コーヒーカップ、ぐい飲みの紹介です。
紅赤入りの透明釉で花柄を施したコーヒーカップ&ソーサーを作ったのは、Oさんです。体験陶芸で4回通った後、会員になった女性です。彼女は何にでも感激する明朗快活な方です。彼女のリアクションや言葉を見聞きするたびに心が和みます。作品にもそれが表れているように思います。
Oさんが作ったコーヒーカップ&ソーサー
天目ぐい飲みはIさんが作りました。焼津から通ってくる50代の男性です。サッカーをずっと楽しんでいるスポーツマンでもあります。「ささやき窯 楽友」の陶芸教室に通うようになってからは、陶器を見る楽しみも知ったそうです。いろいろな陶器を見るようになったからでしょう。月2回教室に通ってくるのですが、その度に作りたいものを頭に描いてきては黙々と作っています。
Iさんが作ったぐい飲み
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かつて私が勤めていた学校で、学年委員長やPTA会長を務めたことがある方がひょっこり訪ねてきました。めったに顔を合わせることはないのですが、会うと必ず話題に出るのが、最近どこの山へ登ったかということです。きょうもその話をひとしきりした後、彼は息子の話をし始めました。私の教え子でもある彼の息子は、現在27歳になります。彼は言います。
「あの子の弟がいたんだけどね。」
「いたんだけど」ということは、もしかして・・・、と思って聞き返すと、
「3歳のときに小児がんを患って、2年間の入院生活を余儀なくされてねぇ。でも死んじゃったよ。妻は2年間ずっと病院に寝泊りするような状況だったんだ。だから上の息子は私が面倒みたんだけど、ある時息子の通知簿を見てびっくりした。だって1と2ばかりなんだよ。でもね俺なんにも言わなかった。健康な体持ってるだけで十分だよこの子は、って思ってね。」
その27歳になる息子さんは大学を出た後それなりの会社に就職し、現在立派に働いているそうです。
さて、今日の生徒作品は飯茶碗とカップです。
作者は相良から通ってくる二人のご婦人。
一人は広い茶園を有している茶農家のKさんです。年中畑に出て茶の手入れなどをしているのでしょうが、ご自身の肌の手入れも念入りに・・・?かもしれません。とても外で働いているようには見えないほど美白なのです。おっとりとした感じのKさんの作品は、しっとりとした柔らかなイメージがあります。
もう一人はYさんです。彼女からは時々受講の問い合わせメールをいただくのですが、そのメールアドレスを見る度に顔がほころびます。Yさんのホットな人柄を彷彿とさせるとてもいいメールアドレスだなと思います。"ケーキタベタイナ"っていうアドレスなのですよ。そう、彼女はケーキが大好物なのです。あの飛びきりの笑顔の素はケーキだったのですね。そんなYさんの作品もしっとりとしたものに仕上がりました。
Kさんの飯碗とマグカップ
Yさんの飯碗とフリーカップ
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