工房紹介

  • 「ささやき窯 楽友」
    工房を構えて10年が経ちました。 大井川流域の木材で建てた工房を訪れた方が、「木の香がするね。」と顔をほころばせて言ってくれます。緑輝く芝庭、緑樹の庭が目と心を癒してくれます。母屋に設けた第1ギャラリーとログハウス2回の第2ギャラリーには私の作品を展示し、販売もしています。                                                                                               陶芸教室に通う生徒さんたちのにこやかな笑顔と、楽しげな会話があふれる陶芸工房です。                                                             「体験陶芸」「教室入会者」募集中です。どうぞお気軽にお問い合わせ下さい。    春休み・夏休みなどの長期休暇には、「子供体験陶芸教室」も開講します。

結婚式で両親にプレゼント

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2017年8月19日 (土)

Yちゃん

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2017816_002Yちゃんは小学2年生。秋田県からやってきたとても利発な女の子だ。実家がある御前崎市に、母親と一緒に里帰りしている。陶芸教室に通う祖母のMさんが陶芸体験をさせようと連れてきた。
Yちゃんが作ったのは、マグカップ。祖母は孫から離れた場所で懸命に削り作業をしている。祖母以外に4人の大人が陶芸をやっている中にあっても、Yちゃんはひるむ様子もなく作陶する。カップ胴部を切り出す作業、本体が出来上った後、そこにデザインを施す工程、取っ手取り付け作業、どれもてきぱきと行う。幼いながらも、彼女の思いきりのよさに感心させられた。

通常は2時間はかかるマグカップ作りだが、Yちゃんは30分早く作り終えた。

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大人たちがまだ必死にやっている中、彼女はレストコーナーではやばやとお茶タイムである。

飲み終わると今度はお絵描きタイムだ。ウサギなどの動物たちが生き生きと描かれている。これまた感心させられた。

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あっという間に描き終えたYちゃんは、湯呑碗の削り作業を続けている祖母のところに行って見入っていた。

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2017年8月17日 (木)

ルーツをたどる旅

岩手県のY君が8年ぶりに訪ねてきた。良き伴侶と巡り合い、今回は奥さんを伴っての来訪だ。

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Y君は親戚筋に当たる。静岡の地から、遠く岩手に嫁いだY君のお母さんと私の妻は同い年の従妹同士で、幼少期からとても仲良くしていた。遠方に嫁ぐことになった時、妻は祝福の気持ちとは裏腹に、寂しさを感じたという。お母さんは、かの地で二人の子を産み育て、”岩手人"となり、持ち前の明るさと聡明さで様々なことを乗り越えていった。が、彼女は病に侵され早逝した。Y君が二十歳になる直前のことだった。

長じて妻を娶ったY君は、めったに帰郷することのできなかった母親が生まれ育った地に、8年ぶりに奥さんと共に訪ね来た。そして、母親の兄弟や高校時代の母親の親友に、さらに私の家にも立ち寄り、母親をよく知る妻や私に会った。
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Tさん(Y君の奥さん)の指には、亡きお義母さんが遺した指輪がはまっていた。Tさんがそれをさすりながら言った。「お義母さんを感じるし、これをつけているとお義母さんに見守られているような気がするんです。」


なんと嬉しい言葉だったろうか。生前の義母を知る由のないTさんなのに、天国の義母を感じ、彼女に思いを馳せ、夫君と同様、お義母さんをも大切に思ってくれているのだと知った。鳥肌が立つほど嬉しいことだった。


Y君夫妻は今回の旅を、「ルーツをたどる旅」と位置付けていた。
母親とつながりがあった人たちを訪ね歩くことで、T君は亡き母をより深く偲ぶことができたに違いない。同時に、この旅は、彼が母親を失ってからの心の軌跡を自身の足で確かめるひと時でもあったろう。お義母さんの魂にさりげなく寄り添うことができるTさんだからこそ、夫君の「ルーツをたどる旅」を共にすることができたのだ。

2017年8月12日 (土)

一日の命

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ほとんどほったらかしにしていたサボテンから見事な花が一輪飛び出ていた。ドーム型の本体から太い茎を伸ばし、その先に真っ白な肉厚の花が、「ねえ、見て!」とばかりに咲いていた。純白な花に見入りながら、私は、まったくこのサボテンに目をやらなかったことに申し訳なささを感じ、謝った。


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翌朝、真っ先にこの花を愛でようと、居間のカーテンを開けた。おや、昨日咲いていた花はしぼみ、茎ごと倒れこんでいるではないか。他には一輪も咲いていない。

輝き咲き誇っていた白花は、私を楽しませて一日だけの短い命を終えた。ありがとう。

2017年8月10日 (木)

益子にて

昨日は笠間で、今日は益子で陶芸鑑賞である。

益子の焼き物は、笠間よりやや歴史が新しく、江戸時代後期頃始められた。近いゆえに、よく足を運ぶ陶産地、愛知県瀬戸市や常滑市、岐阜県多治見市と比べ、益子はかなり遠い。私が陶芸を志すずっと前、この地で活躍している陶芸家、島岡達三氏のことをテレビで見て以来、一度は行ってみたいものだと願っていた。ようやく念願が叶った。

益子と言えば、柳宗悦の民芸運動に共鳴してこの地に移住し、作陶に打ち込んだ人間国宝、濱田庄司を思い起こす。

ー真に新しいものは技巧をこらしたものではなく、暮らし手の健康な暮らしの中から生まれるものであり、決して特別なものではないー

濱田庄司のそうした考え方から作りだされた飲食器などはどれもてらいのないデザインで力強く、かつ庶民的だ。

益子に到着して真っ先に足を向けたのは、旧濱田庄司邸。益子陶芸美術館の入り口を通り越すと、右手に登り窯が、正面に茅葺の大きな建物が見えた。中に入り、しばし巨匠に思いを馳せた。

2017年8月 9日 (水)

笠間から赤城山山麓へ

笠間から赤城山山麓へ
笠間から赤城山山麓へ
笠間から赤城山山麓へ
笠間から赤城山山麓へ
笠間から赤城山山麓へ
笠間から赤城山山麓へ


台風一過。晴れ渡ったものの、暑いあつ~いお土産を残していった。盆地の笠間市はより暑い日になった。焼き物通り、ギャラリー通りを歩く観光客は、私たち以外に見当たらない。窯元巡り、そして茨城県陶芸美術館に入り、「実力日本一の陶芸作家を選ぶ」をコンセプトとして実施されている「日本陶芸展」を観賞。入賞作品のクオリテイの高さに圧倒され、それぞれを食い入るようにして観賞した。

午後は群馬県、赤城山山麓に向かった。妻のたっての願いがあったからだ。淡彩詩画家、浅見明子さんにどうしても会いたいというのだ。

飾らず目だたず、何の見返りを求めることなく、密やかに生える野の花に己を重ね、それらを淡い色合いで描き、浅見さんの内から湧く言葉が添えられた淡彩詩画集を、妻は何冊か読んでいたらしい。浅見さんの絵と言葉に魅了されたのだろう。


長いドライブをして、赤城山がでんと構える、その懐に建つ浅見さんのギャラリー「木漏れ日館」に到達。浅見さんは、そば処「ささや」を営む女将でもある。ギャラリーは、古民家風の大きな店の裏手にあった。私たちが着いたのは、昼の繁忙時間が過ぎていたからだろう、浅見さんがギャラリーを案内してくれた。

漆喰壁に掲げられた淡彩画が、目と心に優しく語りかけてきた。

人はどんな時でも「生きよう!」と思えば
力は湧いてくるものです


人は苦労を重ねて
増々人間らしくなってゆくのですね


淡い色調の絵に添えられた言葉の数々は、どれも、そうだよな、うんうん、と頷かされる。

こうした言葉は、もちろん浅見さんの70余年の人生の歩みの中から紡ぎ出されたものだ。

彼女は自身が通り越してきた苦労の一端をさらりと述べ、同時に、ギャラリーを訪れた人たちのエピソードも聞かせてくれた。

ある時、一人寂し気な様子で蕎麦を食べている女性がいた。食事後、ギャラリーに案内すると、女性は食い入るように長い時間絵を見ていた。そして、何も言わずに去ってしまった。妙な女性、と浅見さんは思った。何日かして、その女性が、友達らしき人、数人を連れてギャラリーにやってきた。女性はあの時と打って変わって友達と明るくおしゃべりしている。女性は帰り際に浅見さんに言った。私、赤城山で死のうと思っていたけれど、ここに来てもう一度生きてみよう、って決めたの、と。


また、こんなエピソードも。
一人で来た男性の話である。
彼は、吾亦紅(われもこう)の絵の前に立ち止まり、じっとそれを見ていた。と、突然声を出して泣き出した。浅見さんは何事かと、とても驚いた。落ち着きを取り戻した男性が、謝りながら言うには、最近亡くした父親のことを思い出してしまったのだと。自分は父親にとても辛く当たってきた、今となっては優しい言葉のひとつもかけられない、そんな自分を悔いるのだ、と。


吾亦紅の絵には、こうした言葉が添えられていた。


いっしょにいた時には
見えなかったことも
離れた時
見えることって
あるんだよ
だから 今を大切にね


70を越したとは見えない若々しさ溢れる浅見さんだった。
妻は彼女に抱きつき、お会いできて嬉しかったと、お礼を言った。

2017年8月 8日 (火)

南房総にて2

南房総にて

南房総にて

南房総にて

ここ南房総も夜半まで台風の影響で強い風が吹いていた。今日はこの宿(安房自然村)に停滞して台風が過ぎ去るのを待つしかないかと覚悟したが、雨も風もおさまり、わずかながら青空も見えてきた。

今日の旅は人に会うことが主となる。全て妻が提案したものだ。

世界中を放浪し、この地に居を構え、村興しをしている男性、やはり人里離れた山間に移り、小さな店を開いた女性、そして夫婦でガーデニングに精出しているという老夫婦を訪ねた。アポイント無しの訪問だ。

残念ながら全て空振りだ。不在のため誰とも会えなかった。私は妻の急な思いつきのせいだと、少し不機嫌になったが、南房総の山間部をドライブできて良かったと思った。さほど高くない山は穏やかで優しく、稲穂風に揺らめく様は長閑で清々しい。イラつきは直ぐに消え去った。

鴨川市の外れの、とある農産物直売場で昼食にした。大きな窓の向こうには緑が広がっていた。

2017年8月 7日 (月)

南房総にて

南房総にて
南房総にて
南房総にて
南房総にて
千葉県館山市に来ている。「従業員慰安旅行」、と称しているが、陶芸教室を縁の下で支えてくれているたった一人の従業員、妻殿と、もちろん私自身の慰安の旅である。数カ月前から計画し、宿泊先の予約などしておいたのに、居座り台風5号のために瀬戸内海の小島巡りを断念。台風を避けて急きょ南房総にやってきた。

真っ先に訪れたのは、築300年という古民家、百姓屋敷じろえむ、という食事処。オーナー夫妻が無農薬で育てた野菜や鶏卵などの食材で作った料理をいただいた。質素だが品のある盛り付けと味だ。室内には年代物のテレビや冷蔵庫などが置かれているので、少年期だった昭和に戻ったような気がした。

2017年8月 6日 (日)

協力し合って作る親へのプレゼント

10月に挙式するカップルが来訪しました。

両親に贈る器を作るためです。豊橋市から仕事でこちらにきているという彼、浜松市の彼女。心を込めた手作りの贈り物をしたいねと、お二人の意見が一致して来てくれたようです。

粘土塊を手ロクロに据え、湯飲みの底を掘り進め、厚めの胴部を少しずつつまんでいるところです。

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彼は指に力を入れすぎて口縁が広がり、飯茶碗のようになっていまったため縮めたらしわだらけになってしまいました。

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でも大丈夫。根気よく手直ししていきます。

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1つ目の湯飲碗はおよそ1時間かけて作りました。二つ目は少し慣れたため40分ほど。

おおよその形が出来たところで、口縁の凹凸を切り取ります。ここからが二人の協力の見せ所です。互いに手ロクロを回しあって、緊張を要する切り取りの手助けをします。

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201786_031今度は針で切り取った口縁のバリを、初めは指先で、次になめし皮できれいにします。この時もお二人は仲良く助け合っていました。

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成形が終わりました。いよいよロクロから切り離します。初心者にとってこの作業もちょっとドキドキする一瞬です。

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切り取ったら移動です。2つの湯飲碗が完成です。

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この後1週間ほど乾燥させたら素焼きです。お二人は再度やってきて器の胴部に親への感謝の気持ちを書き込みます。さてどんなメッセージを書いてくれるのでしょうか。楽しみです。















2017年8月 3日 (木)

酒カップを作る

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幾人かの友達を誘ったけれど、誰も陶芸に興味を持つ者がいなかったので一人で来ました、というUさんは、自動車整備の仕事をしているという。どうりで手先が器用だと、湯呑碗を作るUさんを見ていてすぐにそう感じた。

湯呑碗と書いたが、Uさんは酒カップをイメージして作っていた。

350グラムほどの粘土塊を手回しろくろ中心に据え、親指をつき立て人差し指を側面に添えながら底の厚さが7ミリ位になるまで掘り下げていくところからスタートだ。底が決まると、まだ分厚い胴回りを薄く高くつまみ上げる。その時の指使いがUさんはとても上手だった。

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口縁の径が12センチほどのカップ2客が出来上がった。乾燥すると径約10センチになるので男のUさんにとっては手ごろな大きさの酒カップとなる。さてUさんはこのカップでどんな酒を飲むのだろうか。

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2017年8月 2日 (水)

ヤッター!

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小学5年のT君、小学1年の妹、Yちゃんは満面の笑みを浮かべて、「ヤッター!」ポーズをとってくれました。

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2人は、当陶芸教室に通うSさんが連れてきました。T君はついては来たのですが、陶芸にあまり乗る気ではなかったようです。が、粘土に触れるにつれ、真剣なまなざしになって夢中で作っていました。

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Yちゃんもお兄ちゃんに負けじと頑張ります。

直方体の塊から、針金でカップ胴部を5ミリ厚でスライスすること、空き缶にそれを巻きつけて両端を張り付けることも、そして子供が大好きな絵を描くことも楽しそうにやっていました。

預かってきた二人の子供のことが心配で、自分の作業を早めに終えさせたSさんが笑顔で見守っていました。

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終了した兄妹は、レストコーナーに置いてあるプロパノータという楽器に興味を示し、叩いていました。

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