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2009年6月

皆さんいいもの作ってます その8

 もう2番茶の刈り取りは終わった頃でしょうか。機械で刈り取られ傷ついた茶の木は、降り続く雨と茶園を覆い尽くす霧で癒されているように見えます。

「茶」についてこんな話を聞いたことがあります。随分前にラジオで聞いただけなので確たることでないのですが・・・。なぜか、窯場の窓から霧に煙る茶園を眺めていたらふと思い出したものですから書くことにしました。

長野県飯田市には「茶飲みカカア」という、へんてこりんな言葉があったそうです。あっちに行っては、こっちに来てはおしゃべりばかりする母さん、つまり、茶を飲むことにかこつけて仕事をさぼる母さんのことだそうです。また、「大茶を飲む」(お茶をガバガバ飲むこと)ような女房とは離婚せよ、などという言葉もあるそうな。「茶」に関して、あまりいいふうには使われなかった時期もあったのでしょうね。もちろん結納時に茶壺に安い茶を入れて贈るということも地域によっては行われていたようです。良い茶よりも「出ずらい」ので、嫁ぎ先に根づいてほしいという思いが込められていたのでしょう。

 さて、今日紹介する作品の作者は仲良し嫁姑のお二人です。お二人は相良から毎週土曜日に通ってきます。姑であるKさんはとても褒め上手。いつも嫁のYさんが作っている作品を見ては、「上手!ほんとうにYちゃんはうまいよね!」と褒めちぎります。でも少しも嫌みが無く、心底から言っているのです。そして、自分の事はと言うと、「わたしまったくダメ女だもんでね・・・」と自分を卑下している。笑顔で、でも真顔で。Yさんはニコニコしながら聞いています。Yさんは、南アルプスの山小屋でアルバイトをしたことがある、非常に活発で行動的な女性です。今、彼女のお腹には新しい命が入っています。妊娠直後、3ヶ月ほど教室に来ることが出来ませんでしたが、再び義理のお母さん、Kさんと仲良く再開しました。そんなお二人の作品です。

goodYさんの作った箸置きと小鉢

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goodKさんのビアカップと八角小皿

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皆さんいいもの作ってます その7

「皆さんいいもの作ってます その1」(6月21日)に紹介した、最年少会員のAちゃんが作った"きのこ型ランプシェード"の写真を再度載せたいと思います。今度はランプを点した写真です。壁面に反射した光もかわいいですね。

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 38㎝×14㎝の大きな長方皿に同型の小皿を7枚作ったのは、御前崎市から通っているSさんです。茶農家の主婦で、茶の摘取りの忙しい時でも、合間を見ては作陶を楽しんでくれています。今まで彼女が作ったほとんどの器には絵が入っています。この皿にも海碧呉須(かいへきごす)でブルーの絵柄を描き込みました。長方の大皿にはどんな料理が盛られるのでしょうか。

 やはり御前崎市のKさんは、いつも仲良しのSさんと一緒に来ているご婦人です。紹介する作品は、石膏型に押しつけて作った直径18㎝ほどの中鉢と小さめの片口です。彼女は最近永年勤めた会社を定年退職した後、スイミングで体を鍛えたり旅行に行ったり、陶芸をやったりと、なかなか悠々自適の暮らしをしているようです。Kさんの作品にも、よく絵が入ります。今回も鉄絵を描いています。

goodSさんの皿

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goodKさんの中鉢・片口

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皆さんいいもの作ってます その6

 瀬戸市に行っていました。私が陶芸の基礎を学んだ愛知県立瀬戸窯業高等技術専門校の仲間の1組が結婚したので、その祝いを兼ねた「飲み会」があったからです。30人の同級生の内16名が集まりました。高知県から夜行バスで駆けつけた仲間もいました。20~30代の若い仲間のほとんどは陶芸家を目指し、高名な陶芸家の弟子になったり、製陶工場で働いたり、陶芸教室の講師をしたりして細々と、でも夢と希望を持って日々過ごしていることが、彼らの会話から見て取れました。この上ない薄給で暮らす仲間が多いので、今回も会費は3000円ポッキリ。それでも午後7時から12時近くまで、途中で飲食物がなくなってしまっても互いにおしゃべりに夢中でした。私からすれば子どものような年齢の彼らから「ヒロさん、ヒロさん」と呼ばれるので、私も皆と同年齢のような気分になって話し込んでしまいました。

生徒作品紹介「その6」の今回は、コーヒーカップ、ぐい飲みの紹介です。

紅赤入りの透明釉で花柄を施したコーヒーカップ&ソーサーを作ったのは、Oさんです。体験陶芸で4回通った後、会員になった女性です。彼女は何にでも感激する明朗快活な方です。彼女のリアクションや言葉を見聞きするたびに心が和みます。作品にもそれが表れているように思います。

goodOさんが作ったコーヒーカップ&ソーサー

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天目ぐい飲みはIさんが作りました。焼津から通ってくる50代の男性です。サッカーをずっと楽しんでいるスポーツマンでもあります。「ささやき窯 楽友」の陶芸教室に通うようになってからは、陶器を見る楽しみも知ったそうです。いろいろな陶器を見るようになったからでしょう。月2回教室に通ってくるのですが、その度に作りたいものを頭に描いてきては黙々と作っています。

goodIさんが作ったぐい飲み

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皆さんいいもの作ってます その5

 かつて私が勤めていた学校で、学年委員長やPTA会長を務めたことがある方がひょっこり訪ねてきました。めったに顔を合わせることはないのですが、会うと必ず話題に出るのが、最近どこの山へ登ったかということです。きょうもその話をひとしきりした後、彼は息子の話をし始めました。私の教え子でもある彼の息子は、現在27歳になります。彼は言います。

「あの子の弟がいたんだけどね。」

「いたんだけど」ということは、もしかして・・・、と思って聞き返すと、

「3歳のときに小児がんを患って、2年間の入院生活を余儀なくされてねぇ。でも死んじゃったよ。妻は2年間ずっと病院に寝泊りするような状況だったんだ。だから上の息子は私が面倒みたんだけど、ある時息子の通知簿を見てびっくりした。だって1と2ばかりなんだよ。でもね俺なんにも言わなかった。健康な体持ってるだけで十分だよこの子は、って思ってね。」

その27歳になる息子さんは大学を出た後それなりの会社に就職し、現在立派に働いているそうです。

 さて、今日の生徒作品は飯茶碗とカップです。

 作者は相良から通ってくる二人のご婦人。

一人は広い茶園を有している茶農家のKさんです。年中畑に出て茶の手入れなどをしているのでしょうが、ご自身の肌の手入れも念入りに・・・?かもしれません。とても外で働いているようには見えないほど美白なのです。おっとりとした感じのKさんの作品は、しっとりとした柔らかなイメージがあります。

もう一人はYさんです。彼女からは時々受講の問い合わせメールをいただくのですが、そのメールアドレスを見る度に顔がほころびます。Yさんのホットな人柄を彷彿とさせるとてもいいメールアドレスだなと思います。"ケーキタベタイナ"っていうアドレスなのですよ。そう、彼女はケーキが大好物なのです。あの飛びきりの笑顔の素はケーキだったのですね。そんなYさんの作品もしっとりとしたものに仕上がりました。

goodKさんの飯碗とマグカップ

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goodYさんの飯碗とフリーカップ

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皆さんいいもの作ってます その4

 「人がどう評価しようとも、何をしたかではなく、何のためにしたかが大事なんだ!」

映画「剱岳 点の記」を観た。"ひれ伏すほどの美しくも厳しい大自然"に挑んだ明治時代の測量士達の記録である。上述の言葉は映画の中で語られたものだ。なぜか私の心を強く揺さぶった。ずしりと重かった。ドキリともした。然り!である。

 さて、今回は母娘の作品を紹介します。

娘さんは最近結婚式を挙げたばかり。お二人はいつも揃って仲良く同じものを作ります。もちろんそれぞれの個性を出しながら。お母さんは今ダイエットに夢中。月2度通ってくるのですが、その度にその成果が見て取れます。服装は、心なしか最初にお会いしたときよりも体の線を出すようなものに変わってきました。ちょっと得意気に語る母親を、娘さんは"、またぁ、お母さんは!"といった表情をして、でも嬉しそうに母親の顔を覗きます。

お二人が今までに作った器はまだ食卓に乗せていないそうです。もったいなくて使えないのだとか。彼女たちにとって、自作の器はきっと宝物なのでしょう。

goodオニイタ絵付け小鉢(上がお母さん・下は娘さん作)

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皆さんいいもの作ってます その3

 「沖縄全戦没者追悼式」をテレビで見ました。"平和の礎"の前で、合掌しているご婦人がテレビに映し出されていました。戦没者の碑名に手を伸ばしては話しかけています。一筋の涙が頬を流れ落ちます。強く胸を打たれる光景でした。彼女は「語り部」として、沖縄戦の悲惨さ、戦争のむごさ後世に伝え続けている方でした。この語り部を引き継ごうとしている地元の高校生が紹介されました。2年生の男子生徒が凛とした口調で話した言葉が印象的でした。

「戦争体験者は皆悲しみや辛さを抱えて生きてきました。そうしたことを伝えることも大切なことです。僕たちが伝えたいことはもう一つあります。戦争体験者は今は皆明るく元気です。彼らの話の中から、悲しさや辛さを越える力が何だったかを知り、その力も伝えたいと思っています。」

 今日も2点、生徒さんの作品を紹介します。

 一つめは、Hさんの花瓶です。彼女はまだ入会したばかりです。ヒモ状の粘土を積み上げる基礎練習をしている最中ですが、小ぶりの花瓶が出来上がりました。彼女の最初の作品です。2本のヒモ状粘土をよって作った取っ手が可愛らしく見えます。Hさんは一昨日この欄で紹介した「時計」の作者、Dちゃんのお母さんです。彼女はパン屋を立ち上げたオーナーでもあります。毎朝4時前に起きて仕事に取りかかっていると伺っています。寝る時間があるのかな、とちょっと心配になりますが。でも、いつも明るい素晴らしい笑顔と大きな心を持った女性です。

 もう一つは、Tさんの湯呑み茶碗です。彼は基礎段階が終わり、最近は電動ろくろの練習に入りました。初心者とは思えないほど上達が早いので、もうご覧のような湯呑み茶碗を作ってしまいました。時々奥さんから「あれ作ってきて、これ作ってね」と指令が飛ぶらしく、従順な?Tさんは注文通りの器を作っています。ニヒルな中にも優しさと好奇心あふれる中年男性です。

goodHさんの取っ手付き花瓶

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goodTさんの湯呑み茶碗

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皆さんいい物作ってます その2

 飛行機が飛び立つ音がほとんど聞こえない日でした。

ここ牧之原台地は霧が発生しやすい場所です。

やはりそうでした。夜のニュースを聞いていたら、「静岡空港で霧のため欠航相次ぐ」ということでした。うう~ん・・・。

 さて、今日紹介する作品は、小皿(直径14㎝)と大皿(長径35㎝×短径28㎝)です。

小皿はオニイタで絵付けをした後透明釉を施し、更に3色の色釉を茶こしを使ってふりかけたAさんの作品です。女性らしい感性がにじみ出ています。老人介護のお仕事をしているAさんは夜勤がありながらも、時間を見つけては通ってきます。彼女の集中力にはいつも感心させられています。

大皿は、Kさんが奥さんからの注文で作ったものです。プロ並みのケーキ作りの腕前を持つ奥さんは、この大きな皿に手作りケーキを並べ、お客さんに振る舞うのを楽しみにしているのでしょうか。Kさんは皿の両端に2カ所ずつ穴を開け、そこに藤蔓などを通して提げられるようにするのだと言っていました。

goodAさんの絵付け小皿3種

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goodKさんの大皿

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皆さんいいもの作ってます その1

 一昨日窯出ししたばかりの生徒さんたちの作品を紹介します。

基礎から始めた、陶芸初心者の方達ばかりですが、皆さんとってもいいものを作っています。

 腕が上がると共に、いろいろな欲求が出てきます。

大きなお皿を作りたい、ランプシェードはどうやって作るの?、食パンを一斤入れる容器をテラコッタで作りたい、急須を作りたい、絵付けをしたい・・・。

生徒さんの中には、デパート等へ出かけた折りに気に入った陶器を見かけると、写真に撮って来て、それを作りたいがどうしたらいい?と私に聞く方もいます。

私は出来る限りみなさんの希望通りになるよう、分かる範囲で教えます。

こうして出来上がった最近作を少しずつご紹介します。

今回は、最年少会員、小学2年生の少女Aちゃんと、こころ優しい大男、23歳の青年Dちゃんの作品です。

goodAちゃんの作品 キノコ型ランプシェード

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goodDちゃんの作品 時計

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ちょっぴり優しい心で

 時の移ろいと共に、庭木に飛んでくる小鳥も変化しています。

「ささやき窯」のシンボルツリーであるコブシの木に蕾が一杯なっていた春先には、メジロや鶯が戯れていました。あのギャング鳥、ヒヨドリも開花寸前の蕾をついばみに一日中来ていました。今ではそのコブシの木にやってくるのは雀です。葉に覆われた枝のそこここでチュンチュンさえずりながら忙しそうに枝から枝に飛び移っています。もしかしたら巣を作る場所を探しているのかも知れません。

 小さな虫たちの活動も活発です。一番元気そうに見えるのが蚊です。彼らは神出鬼没の怪盗です。草取りをしている私の所に音もなく飛んできては、腕や首筋に食らいつく。かゆい!と思ったときには消えています。

 芝生の中のミミズもヤスデも、ダンゴムシも・・・、あっ、あ~・・・、いたいた、くさ~いカメムシも。あいつマユミの葉の裏で交尾しているよ。

 じめじめしたこの時節です。彼らは短い、みじか~い人生をおう歌しているのでしょう。

嫌われ虫さんたちを、今日はちょっぴりやさしい心で見ていました。

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ちょっと一休み

ちょっと一休み。一人で黙々と、と言ってもラジオやCDを聞きながら仕事することが多いのだが、「陶芸教室」休業日の月・火曜日、そして今日は「ちょっと一休み」の時間が長かった。

代わりにギターを弾く時間が増えた。工房の片隅にギターが置いてある。思い出の詰まったものだ。かつて音楽サークルで16年間ギターパートを担当し、定期演奏会や各種イベントなどで演奏活動をしていたときに使っていた。

ちょっと一休みして弾いた曲は、サウンドオブサイレンス・男と女・ブーベの恋人・シバの女王などである。みな懐かしい曲だ。そして、演歌も。能登はいらんかね・漁場・雨の赤坂・風の盆唄。

人様に聞かせるほどの腕前ではないが、間違いだらけの演奏でも結構自分を酔わせることが出来る。それでいい。

ギターをケースに入れて、再びロクロの前に座った。

 

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ワクワク、ブルブル

 夕刻になって雨が降り出した。雷神様が戯れ始めた。少しずつ彼らの遊びが過激になっていく。

 私は彼らの戯れが始まるとワクワクする。だから、窓辺に張り付いて彼らの無邪気な戯れを眺める。雷が何故発生するのか、なんてことは周知のこと。でも、そんなことをこれっぽっちも考えながら眺めてはいけない。おもしろさが半減する。

 暗闇を引き裂かんばかりの稲光と轟音はすさまじい。ニンゲン様の創り出した花火など足下にも及ばない。

 美と恐怖、そして驚愕。

 「ワクワクする」と書いた。

が、山歩きをする私にとって雷ほど怖いモノはない。数年前、単独で入った南アルプスで、死を覚悟するほどの雷に遭い、テントの中で震えていたのを思い出す。

「ブルブルと震える」ほど怖い自然界の"生き物”だが、「ワクワク」感をもたらす不思議な雷神様でもある。

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地底王国を破壊せよ

また発見してしまった。

地底王国。数日前に見つけ、破壊したはずなのだが、また同じ場所に建設したのだ。

奴らは音立てず、人目にもあまり触れることなく地底王国建設に集まってくる。いつも全身黒ずくめである。半端な数ではない。膝を折って顔を近づけると、いるは、いるは・・・。地底の僅かばかりの隙間からはい出る奴、入る奴。忙しそうに動き回っているではないか。

痛んでしまった芝生の手入れに今年は一段と精出したお陰で、ようやく緑が広がり始めた。が、隅を見やると地底王国の印が2カ所あるではないか。粒状になった茶色の土がこんもりと盛り上がっている。黒ずくめの奴らがその回りを言ったり来たりしている。王国入口に小さな穴が数カ所。盛り上がった土を押すとふかふかになっている。

私はクラッシャーに変身する。「ありんこさん」の地底王国である巣を細い棒で少しずつこじ開け、空洞状態の巣に殺虫剤を噴霧した。蟻退治専用の薬を使えば効果的なのだが、代わりに使った。あまり効果はなさそうだ。前回同様、「ありんこさん」、いや、今回は「奴ら」は三度同じ場所に巣を作るだろう。

せっかく回復してきた芝生なのに、「奴ら」に壊されてなるものか、と、今日、私は醜悪なニンゲンになってしまった。

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楽しい有意義な日々

 ようやくパソコンの前に座ることが出来ました。

昨日から今日にかけて、「ささやき窯 楽友」ではこんな方々が陶芸を楽しみました。賑わった工房内の様子を少しずつご紹介します。

 午前の部

今年社会人になったばかりの娘さんが、母親と妹(小6年生)さんを誘い、会社の先輩に案内されて来てくれました。妹さんは見学のつもりでしたが、マグカップ作りに挑戦しました。大人の中に混じり、最初は緊張していましたが、終わり頃には素敵な笑顔を見せてくれました。お姉さんは18歳ながら、礼儀正しく明るい娘さんで、終始笑顔を絶やさず、本当に楽しんで作陶していたのが印象的でした。お母さんがこんなことを言っていたのが聞こえてきました。会社の先輩の女性に、「こんないい所(ささやき窯 楽友)を紹介してくれて嬉しかったよう」、と。

私は、「ああ、良かったぁ、喜んでもらえて」と思いました。

母娘が体験陶芸をしている隣の作業台では、会員の皆さんが削りや施釉などをしていました。

goodクリックすると拡大写真が見られます。

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午後の部

 このブログで時々紹介している「名古屋人」が、高速道路の渋滞に巻き込まれながらも、午後4時過ぎにやってきました。本来は午後2時から4時までが体験陶芸の時間なのですが、今回は私の家に泊まっていただくので、帰る心配をすることなく作品作りに打ち込んでもらいました。奥さんは電動ろくろで大きめの"イケメン鉢"(こんな言い方の鉢があるのかいな?と初めて聞く名称に首を傾げましたが・・・)を。夫君は手びねりで"ナス型器"を作りました。

体験陶芸を幾度もやりに来てくれる「名古屋人」のお二人に、今回は宿を提供しました。「お礼に」でしょうか、夕食材料を持参し、なんと夫婦で仲良く厨房に入ってイタリア料理を作ってくれました。「美味い!」

南アフリカに出張で行っていたご主人のために、1月遅れの誕生日を皆で祝うこともしました。おいしいケーキは・・・、これもお二人が買ってきてくれました。ありがとう!そしてご馳走様でした!

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以前この「名古屋人」と顔を合わせたことがある「仲良し嫁姑」さんが、仲良く釉薬を塗っています。毎週1回通っているお二人でしたが、嫁さんのYさんに赤ちゃんができたはいいが、体調を崩したので数ヶ月出て来られませんでした。久しぶりに「仲良し嫁姑」の光景が見られました。お二人の笑顔が何ともいえません。

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そして今日、一日中愉快な風が工房を吹き抜けていました。

ダイエットに夢中になっている母、そして新婚ほやほやの娘さんは、仲良く同じ型の皿を3枚ずつ作りました。彼女達の前で染め付け(絵付け)をしている女性はAさんです。

上手に出来なくても、「ま、いっか。な~んちゃって」という台詞がトレードマークのAさんは、コーヒーカップ&ソーサー10脚を作っている最中です。

その横では、午前の部唯一の男性Kさんが黙々と作っています。古美の山土という粘土2㎏を手ろくろに据えて、直径23㎝の鉢皿を見事にり上げました。

彼の前では、1週間の北海道ツァーから戻ってきたばかりの女性が、愛くるしいお地蔵さんをこれまた黙々と作っていました。

そして、午後は大きな体の「Dちゃん」が、細身の女性Yさんとやってきました。Dちゃんは、ここに来たばかりのころは、手先が思うように動かなかったのか、随分無骨な作り方だったのに、前回あたりからとても繊細な動きが出来るようになりました。コーヒーカップの削りと高台、取っ手を付ける作業をスムーズにこなしました。一緒に通っているお母さんが今日は来られなかったので、彼が代わりに削りと高台付けをしてくれました。Dちゃんの得意な返事は、「あいよ~」です。私がDちゃんに「お母さんの飯茶碗、削りと高台付けをしておいたよ、って話すんだよ!」と言うと、「あいよ~!」

Yさんはビアカップを大小2個作りました。小さめの方は「夫んの」、大きい方が「私んの」だそうです。Dちゃんのお母さんが立ち上げたパンのお店で働いている彼女は、障害を持っているDちゃんを本当にあたたかく見守っている方です。いつもこうして一緒に来ては彼を優しく導いています。

忙しくも楽しい有意義な2日間が過ぎようとしています。

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夜のエアポート見学

 自宅から車で5分も走れば、そこはエアポートである。真新しい空港アクセス道路は快適だ。闇の道路を抜けると空港ターミナルビルの灯りが見えた。午後7時近いから、もう空港を飛び立つ飛行機はない。午後7時半に福岡からの便が到着するだけである。にもかかわらず大駐車場には車がいっぱいだ。

 ターミナルに入る。「見学者」向けの順路標識が目に飛び込む。そう、あの車は見学者のものなのだ。身軽ないでたちの人々がキョロキョロしながら歩いている。私もきょろきょろ、ウロウロ。静岡県をPRする「静岡県コーナー」を過ぎると、うまい具合に、そこは売店だ。夕食前なのであの饅頭も、このクッキーも買いたくなってくる。よだれを抑えながら3階へ行く。送迎デッキに飛び出る直前にはセルフサービスの食事処があった。迷うことなくそこに入った。私は「お任せ寿司10かん」を、妻は「天丼」を食べた。が、ちょっと怒れたことがあった。天丼はすぐに出されたのに、寿司はすこぶる遅かった。これではもし搭乗客だったら私以上のいらいらを感じたことだろう。

 やはり、地方空港らしいこじんまりとした、そしてのんびりした雰囲気のように思えた。同時に考えたことは、「果たしてこの空港、何年後に黒字に転換することが出来るのだろう。もしかしたら、収益望めず、撤退する航空会社が出やしないか・・・?」ということだった。先のブログにも書いたが、空港開設は必ずしも諸手を上げて喜ぶ気になれない。

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結婚記念日を陶芸で

赤ちゃんの発する“なん語”がふうわりと工房に漂った日でした。

生後6ヶ月の「なるちゃん」を連れて体験陶芸にやってきたのは、御前崎市の森田夫妻です。サーフィン好きが高じて、京都からお御前崎に移り住んだご主人の仁さんは、赤銅色をした男らしい好青年です。奥さんのいずみさんも古里、京都を後にして仁さんと御前崎に来た笑顔のきれいな美しい女性です。

お二人は、今日が結婚記念日ということでした。仁さんが、この日に合わせて夫婦で陶芸をやってみようと思い立ったのだそうです。記念日には夫婦で旅行に行くとか、ちょっと洒落たレストランで食事をして・・・、などと考えるのが一般的なのでしょうが、森田夫妻のような記念日の過ごし方はとても新鮮で素敵に感じました。お二人の結婚記念日の思い出作りのお手伝いをさせていただいたこと、私にとっても嬉しい記念日となりました。

 仁さんはマグカップ作りに、いずみさんはやや大き目のお皿作りに熱心に取り組みました。マグカップにはお父さん、仁さんのアイデアで、成ちゃんの手形を押しました。お母さん、いずみさんのお皿はあっという間に出来上がってしまったので、私がお皿に何かを彫って黒土を埋め込んだら、と提案しますと、彼女はあれやこれやと図案を考えていました。

悩んだ末、渦巻きのような模様を彫っていました。

コーヒーが好きな仁さんはマグカップにたぷりとコーヒーを注ぎ・・・、「ああ、うま~い!」と目を細めて飲むことでしょう。さて、皿には何を盛りましょうか?きっと、いずみさんの手料理で飾られるのでしょうね。

「ささやき窯 楽友」に体験陶芸をやりに来てくださったお客さんの中で、今回初めて披露された光景、それは赤ちゃんを背負いながら作陶をするお母さんの姿でした。何とも言えない程良い雰囲気でした。ときどきむずかる成ちゃんを、いずみさんは粘土を触りながら、「はいね~」「はいね~」と言ってはあやします。赤子の世話に追われる日々にあっても、こうして母親自身も楽しむ時間を見出す。森田夫妻の"生活を楽しむ"心意気に、私は心中で拍手をおくっていました。

次回は、小学1年と2年の子どもを連れて陶芸をやりに来たいとおっしゃって帰られました。お待ちしています。ありがとうございました!

good写真をクリックすると拡大写真が見られます。

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幸せな気分

 本年度最初の「読み聞かせ」ボランティア活動に参加しました。

今日私が担当したのは、小学1年生。始業前の15分間、子ども達に本を読んで聞かせます。

私は、『6月のおはなし』の中から「犬のコロ」という短い話を、大仰な読み方で聞かせました。

子ども達は射るような眼差しを私に向けます。目がキラキラと光ります。「へぇ~!」「すごい!」などと声を出して反応する子もいます。

子ども達から幸せをいっぱいもらったような気がしました。

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誕生日のプレゼント

 今晩、近所の主婦が体験陶芸にやってきました。

来月5日の夫の誕生日に、自作陶器をプレゼントしたいというのです。還暦を迎えるご主人への贈り物は「マグカップ」でした。このことはご主人には内緒のようです。

近くにあるコーヒー専門店で挽いてもらった上質の豆を買ってくるほどコーヒー好きのご主人に、自作のカップで飲んで欲しいという思いから「マグカップ」にしたのだそうです。

やや大きめのカップが出来上がりました。

「ビールも飲めそう!多目的に使えるかもね。」と、彼女は嬉しそうにカップを眺めていました。楕円形の平らなお皿も作ったので、カップをその上に乗せてみました。洒落た感じです。

夜の工房にはあったかな「こころ」が漂っていました。

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生まれたてのホームページ

 粘土遊びに来ている会員さんのお一人が、ホームページを自力で立ち上げたというメールが入りました。早速開いてみると、シンプルな中にも気品あふれる素敵な出来栄えにびっくりしてしまいました。わたしのものよりずっと素晴らしい!

この会員さん、Oさんは、「花や」を営んでいます。どうぞ、興味有る方はOさんのホームページを開いてみてください。

OさんのホームページURL http://bell-f.jimdo.com/

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灯台下暗し

「ヤマボウシが工房を訪れる方を真っ先にお出迎え」などとホームページやこのブログでも紹介したことがある。

毎日のようにヤマボウシの木を目前にしながら家に入っているのに、今年もまた花の見頃を見落としてしまった。気がつくと、純白の花はもう色あせてきていた。

“灯台下(もと)暗し”

苦笑いしながらシャッターを押した。

good色あせてきたヤマボウシ

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ポスト右横のヤマボウシ

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嬉しい泣き声

 数年前、近隣の方と嘆きあったことがあります。

それは、戸外で子どもが遊ぶ姿がほとんど見られなくなったことでした。それだけ子どもの数が少なくなったのです。反対に私の所属する町内会でも高齢化が進行しています。あのお宅も、こちらのお宅も60歳を過ぎた夫婦二人きりの世帯が増えてきました。

 しかし、聞こえてきました。赤ちゃんの泣き声が。昨年越してきた東のお隣さんからも、西隣のお宅からも、さらに、北側の家からも、です。元気な声です。聞いていて嬉しくなります。

高齢化率が県内1と言われる川根本町千頭の、ある家に嫁いだ娘がこう言っていたことがあります。

「保育園も小学校もだんだん子どもが少なくなっているので子ども達が可愛そう。だから、若いお母さん達ともう一人産もうか・・・、なんて真剣に話したことあるんだよ。」と。

言葉通り、今、娘のお腹の中には新しい命が芽生えました。

 

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隣の小鳥

 数年前に植えたブルーベリーが実を結び始めた。もちろんまだ硬い。それをねらって隣のかわいい二羽の"小鳥"が、夕方になるとやってくる。4つの瞳をキラキラとさせながら、堅い実に手を伸ばしている。そして言う。

「早く食べられるようにならないのかなぁ!待ちきれないよう!」

弟の小鳥は実を採ろうとする。姉の小鳥がそれを制する。

姉小鳥が工房にいる私を見つけて、玄関の扉を開けた。

「ひろく~ん!ブルーベリーまだだよね?」

保育園に通う幼子が、60に一歩近づいた私をいつもこう呼ぶ。なんと愛くるしいことか。

気恥ずかしいときもあるが、結構嬉しいものである。

今年もこの小鳥たちの胃袋に、我が家のブルーベリーが消えていくことだろう。

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ああ!飛行場はできたけど・・!

いよいよ富士山静岡空港がオープンする。ここ数日間、ANAなどの航空会社の飛行機が離着陸を繰り返している。ジャンボ機とは異なり、巨大な機体ではないが、家の庭から見上げると大きい。私の家から1.5キロ東が空港だ。吉田町側からは着陸が主、こちらは離陸がほとんどだという。

ゴー~~、という爆音が家の中にいても聞こえる。物珍しいので何度も庭に出ては、離着陸する機体を見上げる。庭の真上を横切るので写真もばっちり撮れる。

不安が募る。民家の真上をあんなにも 大きな物体が飛ぶことに。もしものことがあったなら・・・、と。

空港へのアクセス道路が整備され、近隣の道路事情は様変わりした。人と物の往来の増加は経済発展にも資するに違いない。が、地元民の私にとっては両手を挙げて「良し」とはできないのである。

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山に抱かれた日

 久しぶりに山頂に立った。低山ながら登り甲斐のある山だ。標高は1550メートル。安倍川上流左岸に屹立する「青笹山」である。登り口は、山葵(わさび)発祥の地、有東木だ。今まで何回登っただろうか。稜線まで上り詰めたはいいけれど、背丈以上もある熊笹に閉口して山頂まで行かずに下山したこともあったっけ。

 私は、少し息を弾ませながら峠まで登った。この時期、熊笹の背丈はまだ低い。みずみずしい若葉、山梨県側から稜線に吹き上がってくる風、眼下に見える有東木の部落、蛇行する安倍川、雪を乗せたままの南アルプスの主峰たち、あちこちでさえずる鶯・・・。

 山頂到着予定時刻など構わず、立ち止まって景色に見入ったり、シャッターを切ったり、なかなか山頂に近づかない。

 山頂には誰もいなかった。独り占めだ~!

ガスとコンロを出して、早速昼飯の支度に取りかかる。定番のラーメン。キャベツやネギ、ソーセージなども準備してきた。山頂で食べる食事はことのほか旨い。家で食べれば粗末に感じるモノでも、ここでは格別だ。私は汁の一滴も残さずに平らげた。

2時間近く青笹山山頂で過ごし、下山した。下りは上りとは別ルートをとる。足下が悪い急な坂が続く。強い風の通り道なのだろう。谷筋から吹き上げる風によって風穴が見られる箇所もあった。岩や朽ち果てようとしている倒木を一面に覆うコケが、僅かに差し入る陽光を受けて鮮やかに輝いている様に目を奪われた。

 山に抱かれ、優しい心持ちになった一日だった。

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あの時聴いたあの曲 その4

 これも随分と昔のことである。娘が5歳と3歳の時のことだ。

二人の娘と妻と一緒に近くの老人ホームへ慰問に行ったことがある。

ホールにはお年寄りがたくさん集まっていた。娘達はさほど緊張することなくお年寄りの前に立った。当時は私の家にも90歳近い祖母がいた。娘等はこの祖母によく面倒を見てもらっていた。娘達は歌を歌ったり、踊ったりしてよく祖母を喜ばした。そんな経緯があったので、私たち夫婦は幼い子どもを連れていくことをためらわなかった。

お年寄りも共に歌える曲を交えながら、私のギター伴奏で何曲か歌った。

二人の娘を前面に出して歌った曲がある。

「花のメルヘン」という曲だ。

ラジオで知った歌だが、イントロに挿入される小さな女の子の天衣無縫な笑い声と、舌足らずの口調で、「これはねママに聞いたお話なの 大きいお花と ちっちゃなお花がありました」という語りがとても愛くるしくて、すぐにCDを手に入れ何度も何度も娘に聞かせていた。

notesむかしむかし その昔 小さな川のほとりに 大きな花と 小さな花が 並んで咲いてい た

大きな花は美しい いつも楽しく歌う花 けれども小さな花は たった一人ぼっち

・・・・ふたつの花は 春の想いに 胸をふくらませる・・・・

大きな花さん聞いてくれ たとえ一人ぼっちでも ぼくには心の太陽が いつもかがやいてる・・・・・note

私のギターに合わせ、娘達は造花を片手に上半身を左右に揺らしながら歌った。お年寄りは目を細め笑顔で聞いている。私はこの時の光景をついこの間のように思い出す。

今日、私は久しぶりにギター片手に「むかしむかし その昔 大きな花と ・・・」を歌った。  

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