茶香炉
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30㎝高の立ち雛の注文を受け、1月半後の2月28日に依頼者にお渡しすることが出来た。
円錐形の胴体に衣をイメージした不定形の三角形の衣を貼付したきわめてシンプルな雛人形である。依頼者はこれと同種(高さが15㎝くらい)の立ち雛を買い求めてくれた際、倍の高さの物も欲しいと作成依頼してくれたのだった。注文条件の一つに、赤子を抱いた女雛にすることとあった。名付けて「子育て雛」とした。
衣の部位には赤や青などで彩色し、肝心の目口を描き、釉薬を施して本焼き。焼成5日後、温度が下がってから取り出し、今度は衣の一部に金箔を貼り付け、女雛の冠と、男雛の尺には白金を塗って再度750度で焼いて定着させた。
男雛の烏帽子と女雛の冠に開けておいた穴に金や赤の細紐を通して完成である。
台座は家具職人である息子に頼んで作ってもらった。楢の木で出来た台座には柿渋と墨を混合した液を塗ってはこすること数回繰り返し、落ち着いた淡黒色の肌に仕上げた。
完成品を目にした依頼者は、「わー嬉しい。」と顔をほころばせて感激してくれた。その声が製作者として一番の喜びだ。
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「ほっと一息空間展」を終えて2週間近くになる。今月3日に開催した今展示会のために前日、教室に通う生徒である青野さんが、自宅から切り出した椿、カマツカ(鎌柄)、ロウアガキなどを大きめの壺に活けてくれた。20日以上にもなるのに、8日間の展示会期間中ももちろんのこと、それらはまだ活き活きとして庭を彩っている。青野さんは造園業を営む方だけあって、見事な樹木を育てその中の幾つかを切り取っては毎年持ってきてくれる。感謝に絶えない。
壺の背後には100年以上(旧宅で70年、現宅で34年)我家の庭に鎮座し、昨年枯死したカエデの幹を配した。捨てられずに残しておいたその幹は、こうして再び日の目を見た。「これがいいねえ!」と感嘆の声を上げていた訪問客がいたので、きっとカエデ君も嬉しかったに違いない。
写真でご紹介したい。
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